ジョンソン・エンド・ジョンソン社会貢献委員会×公益財団法人日本財団
児童育成・コミュニティ支援プログラム

活動内容

東日本大震災で被災した福島県の各地域では、様々な問題から子どもの屋外活動が以前のように自由に行えなくなってきています。
マスコミなどでは肥満などの問題が多く取り上げられていますが、身長や体重など身体の発育よりも、もっと問題なことがあります。
それは、「神経系の発達」です。
小学生の低学年まではプレ・ゴールデンエイジ、高学年はゴールデンエイジと呼ばれています。神経系統は5歳ころまで80%の成長を遂げ、12歳で90%以上になります。
そして、神経系は一度形成されると消えることはほとんどありません。
一度自転車に乗れるようになるといつでもスムーズに乗ることができるのもこのことからです。
この時期は、さまざまな神経回路が形成されていく貴重な時期と言えます。
それと同時に自分の身体をコントロールする「コツ」つまり上手に操縦する術を身に着ける時期でもあります。
このプログラムは、この大切な時期に、多彩な運動遊びを通じ子ども達の身体が求める様々な刺激を与え神経系の発達と身体の操作法を習得するものです。
基礎的能力のポイントを知っておきましょう。


姿勢制御
(立つ、寝る、回る、転がるなど)
移動運動
(歩く、走る、飛ぶなど)
空間認識
(位置、方向、姿勢、間隔など)
これらのことが正しく行えないとスポーツを行うときのみならず
生活においてもさまざまな支障が出てくる可能性が高まる。

幼少期に発達しておくべき7つの能力(コーディネーション)

1定位能力
   相手や物体などと自分の位置関係を把握する能力
2変換能力
   状況に合わせて素早く動作を切り替える能力
3連結能力
   身体全体を無駄なくスムーズに動かす能力
4識別能力
   手や足、用具などを正確に動かす能力
5反応能力
   合図に素早く反応し適切に反応する能力
6リズム能力
  動くタイミングを上手につかむ能力
7バランス能力
 平衡感覚を正しく保つ。崩れた体制を立て直す能力

これらの事は、いわゆる「昔遊び」で自然と身に着いたものです。
「ゴムとび」「ケンケンパ」では、ジャンプした時の空間姿勢制御、跳ね方、バランスなどが身に付き、「缶けり」も身体を適切に素早く動かし、「だるまさんがころんだ」では反応・姿勢制御などなど、挙げたらきりがないほどです。
それらを広く多くの子ども達が取り組みやすく飽きさせないために1~7すべてに効果が予想される動物のまねっこ遊びなどを中心にたのしくからだの操縦方法を身に着けます。

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